心身機能の評価
- 関節可動域
- 筋力
- 疼痛
- 感覚障害
- 麻痺の程度
- 呼吸循環機能
- 日常生活動作(ADL)
- 日常生活関連動作(IADL)
- 認知機能
- 高次脳機能
- 家屋環境
- 福祉用具の選定
- その他
関節可動域
四肢の関節が正常可動域と比較して、どの程度動くのか。可動域に制限があることで日常生活動作にどう影響しているのかを評価します。
筋力
筋力の検査には、Manuel Muscle Test(MMT)という方法を用いて、それぞれの筋力がどの程度あるか判断致します。また、必要に応じてPower gaugeという機器を用いて筋力を数値化していきます。
疼痛
ご高齢の方々は、身体のあらゆるところに痛みを感じていることが多いです。そのため、関節による痛みなのか・筋肉や筋膜による痛みなのか・神経痛なのか・その他の要因があるのか評価します。
感覚障害
神経系に不調をきたしていると、感覚異常を訴えるケースがあります。また、脳卒中(障害された部位によって)によって感覚障害を伴うことがあります。どの部位に、どの程度、どのような感覚異常が起きているのか評価します。
麻痺の程度
麻痺には数多くの種類(片麻痺や対麻痺など)があります。また、麻痺の状態(痙性なのか弛緩なのかなど)がどういう状況にあるかを評価します。
呼吸循環機能
酸素飽和度や肺の聴診、血圧や脈拍の状態が安静時と動作時でどの程度変化があるのか評価し、運動療法に活かしていきます。
日常生活動作(ADL)
起居動作(寝返り・起き上がり・座位・立ち上がり・立位・移乗)に加えて、歩行レベル、トイレ動作や入浴動作など日常に関わる動作の全てを生活機能チェックシートというものを活用して評価します。
日常生活関連動作(IADL)
日常生活動作に加え、屋外移動やご本人の興味関心について興味関心チェックシートを活用して聴取し、ご希望に合わせて日常生活関連動作の評価を行います。
認知機能
認知症自立度チェックやHDS-R(長谷川式改訂スケール)などを活用して認知機能の評価をします。
高次脳機能
高次脳機能障害は認知症とは異なるものですが、記憶障害や注意障害など認知症と似たような症状が出るため混乱しがちです。上記、認知機能の評価とともに、高次脳機能スクリーニング検査というものがあり、病態と合わせて評価をします。
家屋環境
入院時に退院に向けて家屋評価を病院のリハビリスタッフが行いますが、実際に自宅に帰ってきていざ生活をしてみると思うようにいかないというケースはよくあります。また、生活をしていく上で新たな課題が見つかることもよくあり、手すりの位置や段差の解消など、家屋環境の調整をすることで転倒予防などにもつながります。そのための家屋評価を行います。
福祉用具の選定
家屋環境とともに、現在導入している福祉用具がそもそも適切なのか、より良いものがある可能性、新たな福祉用具の提案などを行います。
その他
これ以外にも、リハビリに関わることについてはお気軽にご相談ください。